make a surprise attack 2

       ― revenge ―




―― また呑み込まれた。


激しい行為に翻弄されて、意識を手放した翌朝。
陥れた犯人はテーブルの向かいに座り、静かに新聞を広げて珈琲を啜る。


―― ムカツク〜。


の手には、地方紙木の葉新聞が。
カカシが広げるそれは、高級紙火の国タイムズ。
時間に余裕があれば、新聞に目を通して、世の中の情勢を知る事も忍として大切。
上忍ともなれば記事になる以前の事も、闇に葬り去られた事も耳に入ってくるのだが。
勿論スカッとしない気分の原因は、高級紙を先に読まれたからではない。
自ら木の葉新聞を手に取ったのだから。


ハラリと音を立てる火の国タイムズ。
足を組んで新聞を広げているだけなのに様になる。
はインクの匂いを嗅ぎながら、カカシをジトっと見据えた。
視線を感じたカカシは、顔を上げてを見ると、すぐに目を細めて。

「こっち読む?ちょっと待っててね。」

読み掛けの記事があったらしく、また視線を新聞に戻した。

「ううん。ゆっくり読んでいいよ。」
「そ?」

目で活字を追いながら、カカシはニコッと微笑む。
艶やかで、何処と無くスッキリとした顔付きと、優雅な振る舞い。

ムカツク原因はそれ。

そういう自分も少々の腰の重さを除けば、かなりの充足感に包まれているのだが。


どうしてこう、毎度、毎度やり込まれてしまうのだろう。

巧みな技と最強を誇る連発銃。
これに報いる手立ては無いのか。
いつも乱されて、掻き回されて、溶かされる。


―― 私ばっかりズルイ・・・。


何も考えられなくなる程酔わされるのは、至極幸せな事なのだけれど。
余裕の無いカカシというのを見てみたい。
は密かにリベンジを誓った。







・・・・でも、どうやったらいい??








あの夜の翌日に振り分けられた任務で、一週間程里を空けた。
報告を済ませた直後、賑やかなアカデミーの廊下を歩いていると、任務中は切り離していた事が脳内に直結。
対カカシ攻略。


―― カカシに勝つ為には、私が先にイっちゃたらいけないのよね。
   

頭をフル回転させて、あの手、この手を考えてみる。
自分の感度を落とす薬・・・そんな物はない。
仮に有ったとしても、それではカカシが白けてしまうだろうし、何しろ自身が楽しくないので却下。

それではカカシの感度を上げる薬はどうかと。
例えば媚薬。
これならば入手は然程難しくない。
木の葉薬品研究所、忍薬部門に勤める友人に頼めば、新薬だって手に入る。
被験者はカカシで!と伝えたら、友人は泣いて喜ぶだろう。
だけれど。
流石にそれは思い止まった。
望む姿は見れるかもしれないが、本当の姿ではなく。
それにカカシに薬を使うなんて良心の呵責を感じる。
そして何よりも・・・。
あの連発銃に山程の弾丸を与える事になる訳で。
それでは、いくら何でも自分の体が持たない。
だからこれも却下。

さて、どうしたものかと考え込んではみたものの、結論には至らず。
そんな時、目に留まった金色の髪。


―― スペシャルアドバイザー発見!!


出入り口から外に飛び出そうとしている彼に、ロックオン。
一目散に駆け寄った。

「ゲンマー!!」

大きな声で名前を叫ぶと、彼の咥えた楊枝がを指し示す。

「おう、お疲れ。今帰りか?」
「うん・・・さっき、帰って来た、所。ねえ、ねえ、ゲンマ・・・。」

逸る気持ちに張り上げた声、呼吸のタイミングが合わずに息を切らすを見て、ゲンマは苦笑する。

「何をそんなに慌ててんだ?」
「聞きたい事があってね。今、時間大丈夫?」
「ああ、これから昼飯だ。お前食ったか?」
「ううん。朝から何も食べてない・・・。」
「だったら付き合え、ゆっくり聞いてやる。」
「さんきゅ〜ゲンマ。」

澄み渡る青い空。
天気も良い事だし、二人は近くの店で仕入れた昼食を、アカデミーのテラスで頂く事にした。


はゲンマと同じ特別上忍。
世間話を含めた仕事の話をして、空腹を満たした後、本題に移った。

「俺に聞きたい事があるんだろ?」
「うん、ある。あのね、え〜と・・・う〜〜〜ん・・・。」
「なんだよ。」
「う・・・なんて言ったらいいのかな?」

食後のお茶を飲みながら、は首を傾げた。

「分かる訳ねえだろ。」
「だよねぇ・・・。」

事が事だけに、どう切り出してよいのか分からず思い巡らせば、

「ったく、上手く説明しようとしないでいいから、言ってみろ。」

と神の声。
流石は後輩の良き理解者。

「そうだねっ!ゲンマだし。」
「お前ってヤツは・・・。で?」

後輩の言い草に呆れた顔をしつつも、その顔は穏やかに微笑んで。

「あのさ、男の人ってどうすれば出すの?」
「あっ?」
「ごめん・・・アバウト過ぎた。どうしたらシタくなる?う〜ん…これも違う。
 どうしたら、イける?・・・あれ・・・意味違うな・・・。あのね、我慢出来なくなるっていうか・・・。
 あ、そうそう、余裕が無くなる時って言うのかな。分かる?分かんないよね。こんな説明じゃ。」
「イヤ・・・大体話は見えた。」

第一声ですぐにピンと来たゲンマだけれど、そっち方面に結び付けて良いのか躊躇っただけの事。
ましてが付き合っている男は、あのはたけカカシ。


―― 余裕が無くなる時・・・か。
    すいません、カカシさん。
    俺、一瞬、疑っちまいました。
    ・・・色んな事を。


「そりゃお前、出してなきゃ、出したくなるだろ。男は溜まるもんだしな。」  
「じゃあさ、溜めればそれだけ、余裕が無くなるって事?」
「まあ、大抵はな・・・。個人差あるけどよ。」
「なるほどね〜。」


―― 一週間はもう経った。
    十日・・・まだまだ足り無そう。
    それ位の期間なら、今までだってあったし。
    一ヶ月?それとも三ヶ月位?
    三ヶ月はとてもじゃないけど、逃げ切れない。
    一ヶ月なら何とか・・・。


顎に手を置いて、考え事をしているを見れば、
十日・・・まだまだ、一ヶ月なら・・・などと独り言を言っている。

「精々頑張れよ。」
「うん、逃げ切ってみせるよ!って・・・え?」
「返り討ちに合わないようにな。」
「あはは・・・何考えてるか分かっちゃった?」
「まあな。」
「がんばる。」

は笑いながら、両の拳を胸の前で握った。



―― お前、肝心な事忘れてねえか?



良き先輩としては“忠告してやった方が良い”と思うゲンマなのだが、面白そうなので言葉を飲み込んだ。

「まあ、なんだ・・・あのな、少しその目で見てみろ。したら分かる。」
「見るって何を?」
「カカシさんをだ。その事だけ覚えとけ。」
「ふ〜ん、よく分かんないけど覚えとく。」



それからという物、は実家に行って来るだの、友達の家に泊まるなどと言っては家を空けた。
たまに帰って来ても、すぐに居なくなる。
でもケンカをしているのではないから、軽い抱擁と甘いキスを残して。
なるべく擦れ違わない様にしていた以前とは打って変わっていた。





そろそろリベンジを誓った日から一ヶ月。

朝、綱手に呼ばれたゲンマが戻ってくると、

「カカシさんとこれから任務に出る。戻りは明日だ。」

そう言って机の上を片付け始めた。


―― カカシと任務か・・・。
    難易度高そうだけど、期間は短いのね・・・。
    どんな任務なんだろうな・・・。
    今日は家に帰って掃除をして、明日は何か作ってあげよう。


「じゃ、後よろしくな。」
「行ってらっしゃい。」

特上全員が声を揃えて送り出すと、執務室の扉は静かに閉まった。




「ねえ、ゲンマ君。モノは相談なんだけど、0泊2日か、出来れば日帰り任務にしない?」
「いいですよ。綱手様も好きにしろって仰っていましたし、俺もその方が・・・。」
「だよね〜。あんな所で一人で寝るより、彼女の所に行きたいよね、ゲンマ君。」
「そりゃまあ・・・。」
「あれ、正直だね。」
「誤魔化してもしょうがないですからね。カカシさんだってに会いたいんじゃないですか?」
「ま〜ね・・・避けられてるから、最近の俺・・・。」
「・・・そうなんですか?」
「誤魔化してもダメだよ。知ってるでしょ、の悪巧み。ま、いいケド。」

カカシの弧を描く、瞼の奥にある瞳は、笑っていないのではないのか。
やはりこの人は敵に回したく無いと思うゲンマであった。

「それにしても、なんで俺達なのよ・・・。」
「さあ・・・。」

二人は深い溜息を付いて、屋敷の門を潜り抜けた。




数時間前――

早朝、任務を振り分ける前にシズネが出した物、それは・・・。
数週間前に届いた招待状兼任務依頼書と、綱手個人宛の手紙。
差出人は火の国婦人会及び、火の国大名の奥方。

「いい加減、決めないといけませんよ。」
「分かってるよ。」

一目見た綱手が一喝して放り投げたその手紙は、奥方の誕生日会の招待状。
おまけの様に警備依頼が付いていて。
指名忍者リストには、木の葉を代表する色男達の名前が連なる。

古くからの友人だった奥方が添えてきた手紙には、
『いつも囲まれてるんだから、こっちにも回して頂戴よ、必ずね。私の趣味、覚えてるわよね。』
などと付け加えて有り、それを見た綱手が憤慨したのだった。

「何度見ても腹立たしいね。こっちは仕事なんだよ。まったく・・・。」
「それで誰を行かせるんですか?」

指名忍者リストに上げられた輩は、山中いのいち、奈良シカク、油女シビ、はたけカカシ、不知火ゲンマ、並足ライドウ。
以上六名の内、最低二名を派遣するという物。

「カカシとゲンマを呼べ。」
「分かりました。」


こうして呼ばれた二人。
綱手よりも年上の女性達と楽しく?食事をした後、提供された宿を丁重に断ると家路へ急いだ。
帰りがけに渡された書簡の中身は功績の証。
無効になった一枚の借用書・・・。







僅かに響いた物音に忍の耳が反応した。


―― カカシ?


気配を探れば間違いなくそれはカカシのもの。
バスルームの扉が開く音が聞こえると、少しして滝の音が聞こえた。

早いなと時計を見れば、0時5分。
確かに明日にはなったけれど。


―― どうしよう・・・
    今晩は帰って来ないと思ってた。


目標まであと一日。
幾ら何でもそれ位は良いだろうと思うが、目標は目標。
達成したい気持ちも有り、今日は寝た振りをする事に決めた。


ちゃん。」

シャワーを浴びたカカシがベットに腰掛けて、を覗き込むと。

「寝ちゃったの?」

の顔に掛かった髪を掻きあげて、

「そう、寝ちゃってるんだ。へえ〜・・・。寝ちゃってるには勝てないよね。」

と意味有り気に微笑んだ。


―― 寝ちゃってる私には勝てない?


はカカシの言葉を心の中で繰り返し、ガッツポーズをきめる。


――よし、このまま寝た振りだ。


クスクスと笑うカカシが、「風邪ひいちゃだめだよ。」と言って取った行動、それは。
布団の中に潜り込み、素早くの着衣を剥ぎ取る。


―― え〜!なにするの!!


声に出さない叫び声を上げて、身を任せれば、のお腹に耳を当てて寛ぐカカシ。


―― なんだ・・・びっくりした・・・。
    全部脱がさなくてもいいのに・・・。
    

人肌が恋しくてした行動なのかと、ホッとして、カカシも案外可愛い所もあるんだと、寝たふりをした自分を詫びた。
しかしそれも束の間。

カカシの空いた両手はの太腿を弄り始め、お腹に感じていた重さが無くなると、足の付け根に温かく湿った感触。
一気にグイっと足を開かされれば、粘膜に感じる冷ややかな空気。
布団の中は真っ暗、だけど開かれた部分を視姦されてる気分。
時折、中心にふうっと息を吹きかけ、太腿を押さえつけるカカシの指が滑らかに動く。
それだけで、内部が溶け出していく感触が分かった。

滑り落ちた片手が繁みにそっと触れる。
与えられるのは繁みから送られてくる感触だけで、直接は触れてこない。
それがなんとも、もどかしく、欲求を駆り立てる。
刺激を欲しがる其処に、力が入るのを押さえられずにいると、カカシの指が溝を下から上へ一撫でした。
反射的にの体はピクッと動く。

「へえ〜寝てても感じるもんだね。」

暗闇の中、もぞもぞと動く布団の下から聞こえてきた声。
布団の下では足を広げ、カカシの目の前に秘部を晒している。
いつもなら決して目を開けないこの場面。
でも今日は瞼の代わりに布団がある。
は目を開けて、僅かに動く布団を見つめた。

少し沈んだ布団。
その途端に感じたヌルリとした感触。
カカシはの溝に舌を這わせると、顔を軽く左右に振って、花弁全体を舐め回した。


―― いや・・・きゃ・・・あ・・ん・・・
    ・・・きもちいい・・・。


くちゅくちゅという卑猥な水音を上げ動き回るカカシの舌と唇。
見えない分、想像力と聴覚が敏感になるのは、何時もの事だけれど。
もう下を覗く余裕も無く、は天井を仰いだ。

「寝てる筈なのに、後から、後から溢れてくるねぇ。」
 
軽く皮肉を言ってはの蕾に口付けて。
敏感な蕾を尖らせた舌先で攻める。


―― うわ・・・そんな事されたら・・・イっちゃうよ・・・。
    あ・・ん・・・すごく・・・イイ。
    や・・・ほんと・・・もう・・・イク・・・。


は布団を握り締めて、軽く達した。

「ホントに感じやすいね、は。寝ててもイクんだから。やっぱり此処も可愛がってほしいのかね?」

カカシは蜜を溢れさせている入口に指を押し当てる。


―― あん・・・入れて・・・。


でも心の声は届かず、カカシは其処からすぐに指を離した。


―― え・・・もっとして欲しいのに・・・


布団の中を這い上がり、カカシはを胸に抱いて口を開く。

「不法侵入になっちゃうからね。これ以上に嫌われたくないし、俺。」
「嫌ってなんか!!」

勢いよく顔を上げると、

「寝てた筈じゃなかったの?」

と業とらしく笑うカカシの顔。

「・・・起きてたよ・・・最初から・・・。」
「ほら、やっぱり。俺の事、避けてるでしょ。」
「避けてなんかないよ・・・えっと・・・色々とあってね。」
「ふ〜ん。」
「大好きだよ、カカシ。」

不信がるカカシを言葉とキスで誤魔化して。
意図を知るカカシに、上手く誘導されているとは微塵も思っていない

「じゃ、の中に入ってもい〜い?」
「態々聞かなくても・・・」
「一応同意は得ないとね。」
「もう。」
「おかえり、。」
「へ?それを言うなら、ただいまじゃない?」
「やっと俺の腕の中に戻って来たからね。だからおかえり。」
「そっか・・・ごめんね、カカシ。」
「い〜よ、その分頑張ってもらうから。なんせ一ヶ月分だしねぇ。紳士な振る舞いは出来ないかもよ。」

そう言ってカカシは、荒々しくの唇を塞いだ。

久々に目にしたの白い肌。
そこに自分の証を刻み込む。

「こんなになっちゃって。」

ぷくりと立ち上がった胸の飾りを指先で弾いて。

「きゃん。」
「こっちもしてあげなきゃ、可哀相だもんね。」

カカシはそれをゆっくりと口に含んだ。
胸の先端を口内で転がし、きつく吸い上げる。
二つの膨らみがカカシの掌で形を歪ませて。
飾りを指の腹で押し潰せば、の体が跳ね上がった。

「ああ!っ・・・あ・・・カカシ・・・」
「こっちはどんなかな?」

の蜜壺に到達した指を内部に埋め込んだ。

「ぐちゃぐちゃだよ、中。俺の指、溺れそう。」

差し込んだ二本の指にバタ足をさせて、狭い中を泳ぎ回れば、舞い上がる飛沫と淫らな音。

「あ・・・きもち・・・いい・・・。」
「でも、もっとでしょ?」

緩やかなピストンを繰り返して、カカシは囁く。

「・・・うん・・・。」

が素直に答えると、挿入した指を曲げて内壁を掻き出すように抉った。

「ひゃ!・・・あっ・・・はっ・・・はぁん・・・」
「感じる?」
「・・・スゴク・・・イイ・・・あん・・・イきそう・・・。」
「いつでもどうぞ。」

弱い部分を攻められて、は呆気なく二回目の絶頂に達した。

軽く余韻を味あわせた後、小さな蕾を撫でながら、再び内部の指達を動かし始める。

「あっ・・・それだめ・・・また・・・イっちゃう・・・。」
「じゃ、挿れてもい〜い?そろそろ限界。」

コクリと頷くの額に口付けて、カカシは指を引き抜くと、大きくそそり立つモノをゆっくり沈めた。
太く、堅いカカシの雄がの其処を押し広げて。

「・・・っ。」
「んっ・・・」
「十分解したつもりだけど・・・やっぱりキツイね、の此処は。」
「・・・あ、あっ!・・・カカシ・・・おっきい・・・」
「もうね、怒り狂っちゃって、俺の。さっきからスゴイのよ。」
「う・・ん・・・すごく熱い・・・。」
の中もね。」

カカシはそう言うと、腰を大きくグラインドさせて最奥を貫いた。

「ああああん・・・カ・・カシ・・・すご・・いぃ・・・。」
、締め過ぎだって、そんなにイイの?」
「良すぎ・・・る・・・。だって・・・カカシとシタかったから。」

自分の言った言葉には気づく。


―― そうか・・・忘れてた。
    カカシがしてないという事は、私もしてないっていう事なんだ・・・。

    
久しぶりに迎え入れたカカシに翻弄されて。
    
「だめえぇ・・・また・・・。」

は今日何度目かの階段を昇り始め、瞼をギュっと閉じた。
締め付けるの華に、一ヶ月間堰き止められていたカカシの精が一気に押し寄せて来る。

「・・・くっ・・・・・・。」

カカシが呼ぶ自分の名前を聞いて、はゲンマに言われた事を思い出した。

『あのな、少しその目で見てみろ。したら分かる。』

必死に快感を逃がして、瞼を開ければ。
普段涼しい顔をしたカカシが、薄っすらと汗を光らせていて。
快楽に堕ちるのを堪え、自分のその時を待っていてくれるようだった。

こんなに余裕の無さそうなカカシは初めて見る。
・・・そうではなくて、初めて目に写しただけなのだ。

手を伸ばして、カカシの頬を撫でると腰の動きが止まって。

「ん?」
「カカシも気持ちいいんだね。」

は優しく微笑んだ。

「当たり前でしょーよ。」
「私ばっかりおかしくなってるのかと思ったから。」
「あのね、を抱いてる時の俺に、余裕なんてないの。気抜けばすぐ出ちゃうよ。そんなのカッコ悪いでしょ。」
「たまにはそんなカカシも見てみたいけどね。」
「満足出来るのかね〜?」
「う〜ん・・・もう一回してくれれば。」
「それなら簡単。」
「っていうか、一回で終わる事の方が少ないくせに・・・。」
「だってね、ちゃんばっかりズルイじゃない。だ・か・ら。」
「なに、それ〜。」
「気持ち良さそうに何回もイクでしょ?」
「・・・ホントに気持ちいいもん。」
「ま、・・・そんな事より、ギリギリなんだけど・・・俺。」
「じゃあ、上に乗る。」

繋がったまま体を起こして、カカシを押し倒すとはその上に跨った。
会話をしていた間に少しの余裕が生まれたようで。

「たまには攻めてあげる。だからいっぱい出していいよ。・・・でも・・。」
「でも、な〜に?」
「お返しのご褒美頂戴ね。」
「喜んで。」

カカシの言葉にの其処がキュと締まり、カカシの顔付きを変える。
根元まで咥え込んで、腰を大きく揺すれば、胎内で暴れ回る肉棒。

・・・そろそろ・・・。」
「うん・・・。あっ・・・堅い・・。」

玉を込めた発射台の準備は完了。
の起こす摩擦によって引火したそれは、猛スピードで駆け上がると爆発し、子宮に白い花火を咲かせた。

「くっ・・・。」
「あん・・・カカシのが、ビクビク言ってる・・・。」
「出したからねぇ。」
「でも・・・まだ・・大きい・・・んっ・・・」
「これからゆ〜っくり、お礼してあげるからね。」

カカシは下からを突き上げて押し倒すと、ギリギリまで引き抜いた杭を埋め込んだ。


一ヶ月間の飢えが満たされたのは、夜明け間近。

カカシの譲歩もあって、のリベンジは成功を収めた。

カカシのお返しも兼ねていたけれど。


―― ちゃん。
    俺、口も上手かったでしょ?




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リベンジ編でした。
こちらの作品も、カカチンスキー同盟参加のマスターさま、よろしければお持ち帰り下さいね。

かえで